『君の名は。』から3年ぶり——。
新海誠監督の最新作『天気の子』が7/19(金)に公開されました。
東京を舞台とした現代劇です。とても面白かったですね。
皆さんはもう見に行かれましたか??
前作『君の名は。』同様、『天気の子』でも、実在する数々の場所が、劇中の舞台として描かれています。
今回は急きょ、そのうちの一つ、東京都渋谷区のビル”代々木会館”を訪れました。
以下、ネタバレ無し!!
映画を見ていない方でも安心して読んでいただけます。
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JR代々木駅前にやって来ました。
駅から降りたら、代々木会館はもうすぐそこです。
到着しました、写真中央の年季の入ったビルが、代々木会館です。
映画をご覧になった方なら分かると思いますが、劇中の廃ビルの姿まんまです。
このビルを舞台に、物語が展開されたんだなぁと思うと感慨深いものがあります。。
背後にはNTTドコモ代々木ビルがそびえ立っています。
このNTTドコモのビルも、新海誠監督作品ではよく登場しますね。
代々木会館は、1969(昭和44)年竣工。地上8階・地下1階建てのビルです。
ところで、なぜ、私は今回急きょこの代々木会館を訪れたのか?
実は、この建物、既に解体されることが決定しており、しかも解体作業が8/1(木)に着手されるのです。
???!!!
そうです、単刀直入に言って、この姿が見られるのはマジで残りわずかなのです!
そういうわけで、取り壊される前に、取り急ぎ(?)、物語でも重要な廃ビルのモデルとなった代々木会館のみ、訪れてみようと思ったというわけでございます。
現地では、そんな噂を聞きつけてか、私以外にも大勢の人たちが外観を撮っていました。
映画公開から2週間も経たないうちに解体されてしまうなんてなんだか悲しいですなぁ。
ちなみに、劇中では完全な廃ビルとして描かれていましたが、実際の代々木会館は、6月末まで2店舗が営業していたようです。
一階のきぬちゃん食堂さんと、三階の東豊書店さん。
とはいえ、それ以外のテナントはすべて廃業していたことを考えると、だいぶ廃墟感は強めだったと思います。
代々木会館は、以前から何度も取り壊しの話があったそうです。
しかしさまざまな利権が入り組む、言わば”いわく付きの物件”であったため、何度も立ち消えになっていたのだとか。
それが、今回やっと決着(?)。解体される運びとなったわけですか……。
なんというタイミング!! 聖地になった途端、消滅してしまうとは。。
1974(昭和49)年にはドラマ『傷だらけの天使』のロケ地にもなったようです。
私はこのドラマを見たことがありません。見てみようかなぁ。
かなり年季が入っている様子。
このパチンコ屋さんも、最後に営業していたのはいつなんだろうか……。
NTTドコモ代々木ビルとの対比も見納めですねぇ。
内部には入れません。
外観のみ、楽しみましょう。
劇中のビルでは、屋上に神社があります。
しかし、代々木会館にはそのような神社はありません。
また、屋上に行くこともできません。
屋上の様子が見られる場所はどこかないかと、近くのビルの非常階段なんかを探ったりしてみましたが、ちょっと難しそうでした。
内部に入れないのは残念でしたが、外観だけでも見ることができて良かったです。
それにしても、この代々木会館、その佇まいが、かつて香港にあった巨大なスラム街『九龍城砦』を髣髴とさせることから、一部界隈では元々有名なビルだったようです。
これまで、なぜ私のアンテナには引っかからなかったのか……。
いや、引っかかっていたけど、あまり気にしていなかったのか?? ウーム。悔やまれる。
内部も見たかったなぁ。
さて、いかがでしたでしょうか。
実は、私が訪れた 7/28(日)は、元々は台風により雨の予報でした。
しかし、その台風もいつの間にか熱帯低気圧へと変化し、天気も写真のように快晴に……。
100%の晴れ女のパワーでしょうか。
代々木会館が気になるという方、急ぎましょう! 8/1(木)~、解体作業開始です!
【2020年1月29日追記】
代々木会館は完全に更地と化しました。南無。
地図はこちら。
代々木会館:〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目35−1
JR代々木駅を降りてすぐです。
まだ『天気の子』を見られていない方、ぜひ、劇場に足を運んでみてください!!
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