さて、沖縄県シリーズです!
以前の記事では首里城を取り上げました。
今回は、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」を構成する史跡の一つである今帰仁城跡(なきじんぐすく、なきじんじょう)を訪れたときの様子です。
今帰仁城はとてもスケールの大きなグスク!
建物は現存しませんが、石垣や城壁などの残された遺構から当時の繁栄を伺い知ることができます。
それでは早速参りましょう!
今帰仁城跡の歴史とは
今帰仁城跡は、沖縄県国頭郡(くにがみぐん)今帰仁村(なきじんそん)に位置しています。
沖縄の地名はふりがながないと読むのが難しいですよね。この住所もまるで早口言葉のようです。
琉球王国成立以前、14世紀の沖縄本島は、北部地域を北山、中部地域を中山、南部地域を南山がそれぞれ支配していました。
今帰仁城は北山の国王の居城でした。なお築城年代は明らかになっていません。
1416年に北山は中山の尚巴志によって滅ぼされます(尚巴志は1429年に琉球を統一)。
その後は、今帰仁城を拠点に、北部地域の監視・統治のための北山監守(ほくざんかんしゅ)が設置されました。
今帰仁城は、いわゆるグスク(御城)です。
グスクとは、グスク時代の遺跡のこと。城とほぼ同義です。
琉球には200から300ものグスクがあったとされていますが、今帰仁城はその中でもかなり大規模なものです。
スポンサーリンク
琉球で最大級のグスクへ
世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の石碑。
2000年(平成12年)11月に登録されました。
石垣でできたこの門は1962年(昭和37年)に修復されたものです。
早速くぐって進んでいきましょう。
訪れたのは2月!
カンヒザクラがそこそこ咲いていました。きれい!!
1972年(昭和47年)5月15日に国の史跡に指定されました。
「石垣に登らないで」と書いてありますが、めちゃくちゃ踏み鳴らされている感じがしますね。ていうかこれは気付かない可能性すらあるかもですね。
この石ころも大切な遺構です。
見晴らし良し!奥には海も見えます。
広範囲に渡って外郭が続いているのが分かりますね。
日本本土の城とは一線を画すこのスケール感。
まるで万里の長城のようだ!
美しい見事な石垣
主郭と呼ばれるエリア。ここでは発掘調査も行われました。
かつては建物がありました。13世紀末から17世紀前期まで機能していたと見られています。
火の神の祠(ほこら)です。内部には火の神を象徴する霊石があります。めちゃくちゃ神聖な感じがしますね。
うーん、とても美しい見事な石垣。
文句なく石垣オブ・ザ・イヤー受賞でしょう、これは。
まるで古代遺跡のようだ!
ローマのパラティーノの丘でこんな光景見た記憶あるぞ!
火が灯されました。山を彷徨って辿り着いた得体の知れない村の儀式感がすごい。人ならざるものでも現れそうだ。
今帰仁城跡の模型がありました。段々になっているのが分かりますね。
トルコのパムッカレのようにも見えるな。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
琉球王国のグスク及び関連遺産群は、全部で9つの史跡から成り立っています。
レンタカーを借りて沖縄の風に揺られながら一つひとつめぐるのも楽しそうですよね!
■住所:〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101
那覇からは車で1時間30分くらいです。
詳細は公式Webサイトから ⇒ 世界遺産 今帰仁城跡(公式サイト)
スポンサーリンク