皆さんごきげんよう。
今回は北海道の東のはて”根室”を訪れたときの様子を記事にしました。
納沙布岬(のさっぷみさき)は、根室半島の先端に位置し、一般人が訪問可能な日本最東端地点です。
”最果て”
何とも心くすぐられる表現ですね。
ロシアが実効支配するエリアがすぐそこに迫る、日本の最果て。
早速覗いてみましょう。
最果ての地”納沙布岬”へ
早朝の道東。納沙布岬(のさっぷみさき)まで7.5km地点。
知床からレンタカーで海岸沿いを夜通しずっと南下してきました。
出発時は真っ暗だった空は既に白んでいます。長旅であった…。
牛さんがいました。人間より牛の数の方が多い説。
誰もいません。360度遮るもののない景色。
この道は世界の最果てに続く道です。
本当は灯台で朝日を拝みたいと思っていましたが、少しの寝坊と少しの時間の読み違いで、それは叶いませんでした。
離島を除けば日本の本土最東端です。最東端にふさわしい?荒涼とした断崖。
納沙布岬。”のさっぷ”って名前の響きめっちゃかわいいよね。
肉眼で北方領土を確認できます
思っていたよりもはっきりと見ることができたのには驚きました。
それもそのはず、一番近い歯舞群島・貝殻島まではわずか3.7kmしか離れていません。
ロシアが今でも実効支配を続ける土地が、目と鼻の先にあるというのは、なんだか不思議な感覚でした。
日本がリアルタイムで直面する北方領土問題を肌で感じたような気がしました。
「北方領土は日本の領土」と訴える石碑やプレートが多くありました。
たくさんの人たちの悲痛な願いが伝わってきます。
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望郷の岬公園にある多くの施設
納沙布岬一帯は望郷の岬公園として整備されており、観光客向けに多くの施設があります。
まずは「千島の砦 オーロラタワー」です。納沙布岬・北方領土が一望できます。
これまでに何度か名前が変わっており、昔は平和の塔とか望郷の塔とか呼ばれていたみたいです。
こちらは「北方館・望郷の家」です。
北方領土問題の歴史や戦前に日本人が暮らしていた頃の四島の様子などが展示されています。
ひと際目立つこのモニュメント。
「四島のかけ橋」です。北方領土返還を求める強い願いを込めて建立されました。
伝わりづらいですが、めちゃくちゃでかいです。高さは13mもあります。
軽食・お土産などがある「レストハウス請望苑」。
このように色々と施設がありますが、私が早朝に来すぎたせいで、どれも営業時間前でした。
「きぼうの鐘」
北方領土返還を実現し、この鐘を鳴らせる日が一刻も早く来ることを願うのみです。
「返せ!北方領土」と叫ぶアザラシはめっちゃ笑顔です。
セリフと表情のギャップが何とも言えませんね…。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。
”最果て”にふさわしい荒涼とした雰囲気が最高でした。
また北方領土を肉眼で見ることができたのも大変良い経験になりました。
(”日本の最東端”よりはむしろ、”北方領土が肉眼で見える”のほうがアピールポイントが高い…??)
ところで道東方面はめちゃくちゃドライブしがいがあります。
とにかく自然が超豊か! 観光客も多くないので快適に回ることができます。
北太平洋シーサイドライン(十勝の広尾町から根室市の納沙布岬までの300km以上にも及ぶ海沿いの海)は北海道ならではの壮大な自然のオンパレード!
道東は北海道の中でも特に自信をもっておすすめできる場所です。
なかなか遠方ではありますが、長期休暇などを利用し、ぜひ訪れてみてください!
納沙布岬には、車で訪れるのがおすすめです。
根室駅からバスも出ていますが、本数が少ないため注意してください。
(訪問:2016年10月)
↓北方領土を含む日本の領土問題に関しては、次の新書がなかなか分かりやすく面白かったです。
日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島 (角川oneテーマ21)
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