襟裳岬(えりもみさき)は、北海道の南端に位置しており、太平洋に向かって突き出した岬です。
地図を見ていただくと分かるのですが、それはもう、最果てとしか言いようのない所に位置しています。
北海道には、最果て感の漂う岬が多くありますが、襟裳岬は特に上位ではないでしょうか。
都市から隔絶された地理。連なる断崖絶壁。吹き荒れる強風。
そこにあるのは、ただただ壮大な大自然のみ。
……襟裳岬。
いったいどんな所なのでしょうか。
早速行ってみましょう。
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高さ60mの断崖が延々と続きます。岬に到着する前から、もう既にかなりの最果て感です。
いやー、絶景。このようなダイナミックな自然美は、まさに北海道という感じですね。
北海道の背骨と呼ばれる、南北およそ150kmにも及ぶ日高山脈。
その日高山脈が、南に行くにつれ、次第に標高を下げ、そのまま太平洋へと沈んでいく、そんな壮大な大自然のドラマを間近で見られるのが、襟裳岬です。
日高山脈が海中に沈んだあとも、岩礁が沖合い7kmまで連なります。
また、襟裳岬の南東およそ180kmには、襟裳海山と呼ばれる海中の山があります。
この襟裳海山、高さはおよそ4,200mと、富士山よりも高いのですが、周囲は水深6000mを超す深海であるため、山頂ですら、水深3735mもの地点にあります。凄まじいスケール感。
岩礁には、ゼニガタアザラシが数百頭生息しており、陸上からも双眼鏡等で観察することができます。
カヌーで行くウォッチングツアーもあるようです。
襟裳岬を含む周辺は、日高山脈襟裳国定公園に指定されています。
その広さ103,447 haは、国定公園としては日本最大。東京ドームおよそ2,000個分です。
風極という単語を初めて知りました。
襟裳岬は風が強いことで知られ、風速10m以上の風の吹く日が、年間なんと260日以上もあるそうです。
私が訪れた日もなかなかの強風でした。
「襟裳岬」の歌碑です。2つあります。
島倉千代子の曲のものと、森進一のもので、この写真は前者です。
このように遊歩道が整備されています。
景色が開けていて気持ち良いですが、先述の通り風が強いので、吹っ飛ばされないように気を付けてください。
見えているのは旅館です。最果ての地の、最果ての旅館です。
今回は日帰りだったのでスルーしましたが、個人的にはとても泊まってみたい……。次回は是非。
怪獣のような形をした岩の塊。
えりも岬観光センターです。
岬へはここから歩いていくことができます。
また、すぐ近くには風の館という、襟裳岬の強風をテーマにした施設があります。
私は時間の都合でパスしてしまいましたが、お時間のある方はぜひ寄ってみてください。
【行き方】
札幌からはおよそ230km。高速利用で4時間、下道で4時間半程度です。
高速利用:札幌南IC~沼ノ端西IC(1,360円)~日高厚賀IC(無料区間)~国道235号線~国道336号線
個人的には、景色を楽しみながら下道でまったりドライブしながら向かうのがおすすめです。
公共交通機関の場合は、JR様似駅よりジェイ・アール北海道バス日勝線でおよそ一時間。バス停「えりも岬」で下車。
Home ⇒ 時刻表・路線図 ⇒ 一般路線バス | 様似方面【日勝線】
えりも町観光情報 ⇒ 風のまち「えりも」観光ナビ - HOKKAIDO ERIMO TOWN SIGHTSEEING NAVI
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