この記事は、【前半】 の続きです。(もしよろしければ、ぜひ、前半からご覧ください)
ラトビア(Latvia)の首都”リガ(Riga)”、その旧市街地を引き続きお散歩していきましょう。
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市庁舎広場(Town Hall Square)です。奥に聳えるのは、先ほどの聖ペトロ教会。
普段は賑わっているようですが、閑散としているのは、冬だからでしょうかね。寒いですもんね。
ブラックヘッドハウス(House of the Blackheads)です。
14世紀前半に建てられ、未婚男性の中世ギルドメンバーの社交場として長年使用されてきました。
オリジナルの建物は、1941年、ドイツ軍の爆撃により破壊され、今残っているのは1999年に再建されたものです。
左は市庁舎。立派な建物ですね。
右は謎のオブジェ(本当に謎)。
Tokyo. 日本食が売っていました。
海外で日本食屋さんを見つけるとなんだか嬉しい気持ちになりますね。
買ってはいないので味は不明。
リガ大聖堂(Riga Cathedral)に着きました。ルーテル教会の大聖堂です。1211年に建てられました。
バルト三国の中世の大聖堂中では最大規模を誇ります。
当初は木造建築でしたが、幾度となく増改築を経、現在の赤煉瓦建築となり、またロマネスク建築やバロック建築など複数の建築様式が混在するようになりました。
ドーム広場(Dome Square)です。
大規模なクリスマスマーケットが開催されたりするようです。
青空がめちゃくちゃきれい。
ヨーロッパの街並みには青空が合いますなぁ。
ところで、広場に佇んでいると、何やら男女の複数人に話しかけられました。「あなたの写真を撮っていいですか?」と。
どうやら地元で雑誌?か何かを発行しているらしく、それに載せたいそうだ。
私は快く承諾。何枚か写真を撮られ、簡単なインタビューを受けました(どこから来たのか、どうしてリガに来たのか等)。
まぁ、実際に載ったのかは分かりません。
とても感じの良い人たちでした。
ところで、リガの人口はおよそ70万人。バルト三国では最大の都市です。
しかし近年では、10年で1割も人口が減るなど、人口流出が止まりません。
また、ラトビアの人口およそ195万人のうち、およそ23万人は無国籍です。
これは、1991年にソ連から独立を果たした際、「1940年の時点でラトビア国民だった人と、その子孫」のみに国籍を与えたためです(ソ連時代にラトビアにやって来たロシア人らには国籍が与えられなかった)。
この事実は、今日でもラトビアの抱える大きな政治的な問題の一つとなっています。
(例えば、非国籍のロシア系住民には、投票権がないため、独立から30年近くが経つ今でもロシア語の存在感は強いのにも関わらず、ロシア語の第二公用語化の投票は否決されてしまう等。)
ところで、リガの歴史は、13世紀初めにドイツ人が都市の基礎を築いたことにより、始まりました。
交易都市として発展しながら、ポーランドやスウェーデンの支配を受けつつ、18世紀初頭、大北方戦争の終結後はロシア領となります。
19世紀後半から民族意識が徐々に高まり、第一次世界大戦後、リガは独立を宣言しますが、第二次世界大戦後はソ連に再び併合されてしまいます。
ソ連崩壊の兆しの中、1991年に独立を回復。今に至ります。
エストニア・タリンの歴史と近しい部分もありますね。
三人兄弟の家(Three Brothers)です。
一番右から長男(15世紀)、次男(17世紀)、三男(17世紀)。
長男はリガ最古の石造りの住宅です。当時は、窓の大きさによって税金が変わる時代だったため、窓枠に対して窓がめちゃくちゃ小さくなっているのが分かります。
次男以降の時代では、逆に間口の大きさによって税金が変わるようになり、玄関がとても狭くなっています。
時代の移り変わりが一目で分かって面白いです。
ちなみに現在は建築博物館になっており、誰でも見学することが可能です。
左:聖母受難教会(Our Lady of Sorrows Church)
右:聖ヤコブ教会(St. James's Cathedral)
魅力的なたくさんの教会たち。
黄色い壁のおしゃれ感漂うこの建物は、ヤコブ兵舎(Jacob's Barracks)です。
兵士の駐在のため、18世紀に建てられました。
リガ城(Riga Castle)を、裏手っぽい場所から。
現在は一部が大統領官邸となっています(なんと)。
ヨーロッパでよく見かける、真ん中がアコーディオンみたいになっている胴長バスです。
川が凍り付いていました。もうちょっと雪が積もると、周りの地面とまったく区別が付かなくなってしまいそうです。
足元に注意しながら、ホステルに戻りましょう。グッバイ、リガ。とても良いところでした。
さて、バルト三国の真ん中に位置する国”ラトビア”の首都”リガ”はいかがでしたでしょうか。
EU加盟国であり、通貨はユーロ(€)。シェンゲン協定に加盟しているので、同協定加盟国からの出入国であれば、国境検査はありません。
物価も安く、治安も良好で、見所もたくさん。皆さんもぜひ訪れてみてください。
(……どこかで見たような文章ですか??)
【行き方】
残念なことに、ラトビアへの日本からの直行便はありません。
ヨーロッパのほかの都市からの乗り継ぎが必要です。
ラトビア国内の移動、あるいは周辺国内での移動は、バスがおすすめです。
リガ港からは、バルト海沿岸諸国へのフェリーも出ています。
(……タリンの記事とまったく一緒ですな。)
【観光情報】
旧市街地はさほど広くなく、見所がぎゅっと集まっています。
一日もあれば、ほぼすべて網羅できると思います。
また、前半では、アール・ヌーボー調の建築物がたくさんあって楽しいとお伝えしました。
例えば、こんな感じです↓
柱が面白いデザインをしていますよね。
こんなのがリガのあちこちにあります。散歩していて楽しい町、それがリガでございます。
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リガ【前半】の記事です↓