皆さんごきげんよう。
東南アジアのブルネイ・ダルサラーム、その首都であるバンダルスリブガワンには、世界最大級の水上集落があります。
カンポン・アイールと呼ばれ、マレー語で「水の村」を意味します(カンポン・アイルとの表記も有り)。
お店や学校、病院、消防署、警察署、モスクなど、町のあらゆる機能が水上にあるといいます。
いったいどんなところなのでしょうか。ボートでめぐってみました!
Kampong Ayer, Bandar Seri Begawan, Brunei Darussalam
世界最大級の水上集落ツアーへ!
よく晴れたバンダルスリブガワンの長い午後。私は散歩していました。
そんな中、ボートの上から私を呼ぶ声が。「水上集落を案内するよ!」
…面白そうじゃありませんか!
料金交渉を済ませ、早速ボートに乗り込むことに。
このイカすおっちゃんが自慢のモーターボートで水上集落を案内してくれます。よろしく頼むぜ!
向こう側に黄金のドームが美しいオールドモスクの姿が見えました。
ここからよく見えるんだよ!とおっちゃん。さすが!
モスクについては過去の記事をご参照ください! ⇒ ブルネイ・ダルサラームってどんな国?二つのモスクをめぐろう! - 世界をふらっと旅しよう
水上集落の舞台はブルネイ川!
規模といい水の濁り具合(笑)といい、東南アジアって感じがしますよね~。
対岸に町が広がっているのが見えます。
この水上集落は6つの地区で構成されています。
何世紀もの歴史を持つカンポン・アイール
カンポン・アイールの歴史は古く、何世紀にもわたり人が住み続けてきました。かつては王宮や首都機能も水上にありました。
これまでに少なくない数の外国人がこの水上集落を訪れ、その驚きの光景を記録に残しています。
最もよく知られているのは、1521年にマゼラン艦隊の一部としてブルネイを訪問したイタリアの探検家アントニオピガフェッタによる報告です。
彼はこの水上集落を「東洋のベニス」と称しました。
500年も前から栄えていたんですねぇ。
家々が密集するエリア。スピードを落としゆっくりと進んでいきます。
水上集落に住む住民の生活がここにはあります。少しだけお邪魔します。
家々の多くは橋や歩道によって繋がれており、基本的には徒歩で行き来が可能。
電気、水道、電話回線、インターネットなど、生活に必要なインフラも全て整っています。
家の中に入ってしまえば、水上という感覚もありません。
ボートの停留所的なところ。モーターボートは住民の足!
住民の方々。手を振ってくれました!!
レゴブロックでありそうな派手な外見をしたこちらの建物は消防署です。
有事の際はボートで出動!
戦隊ものの基地みたいでかっこいいです。
ちなみに水上集落というくらいだから火災とは無縁?とも思いがちですが、建物の多くは木造のため、火災のリスクは常にあるそうです。
水上のモスクです。
これは学校です。川に飛び込んだりする子どももいるのかなぁ。
集落のすぐ近くにはこのような豊かな自然が広がります。
このように独自の文化を持つカンポン・アイールですが、少なからず存続の危機に瀕しています。
1981年には約28,000人だった人口も、2011年時点では約13,000人まで減少しました。
何世紀もの間、水上で暮らしてきた人々の歴史・伝統を記憶する水上集落は、ブルネイという国の起源にも迫る重要な遺産です。
河川を汚染する廃棄物・ごみ問題など、他にも諸課題を抱えているようですが、なんとか失われずにいて欲しいものです。
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陸地へ。さらばブルネイ!
さて、おっちゃんに別れを告げ、陸地に戻ってきました。
ちなみにここは、バンダルスリブガワンで最も都会に見えるショットの一つ。
バスターミナルにて。地上での足といえばバス!
おいしかったブルネイ飯。
ちなみにこの写真を友人に送ったところ「なにこれ?虫??!」みたいな反応が返ってきましたが、これは、、、米です!!!!
無骨なミニバスで空港に向かいます。
さらば、ブルネイの大地。
飛行機の影が見えなくなるまで、私は窓の外を見下ろしていたのでした。
また来ます。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。
ブルネイ・ダルサラームの水上集落をお届けしました。
私はそのへんのおっちゃんに乗せてもらいましたが、正式な?ツアーも多くあります。
実際に暮らしている人々の家を見学できたり、マングローブの森を訪問できたり、その内容も様々!
ちなみに私が訪問したのは2014年の8月。また行ってみたいです。
皆さんもぜひブルネイの地へ!!
カンポン・アイールの位置はこのようなもの。
私はヤヤサン ボート 桟橋付近で個人の水上タクシーを捕まえました。
(The Horizons SeafoodとKaizen Sushiの間あたり)
水上集落に向かう際の一般的な桟橋で、ツアーもここから出ることが多いようです。
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