皆さんごきげんよう。
ビール大好き人間の私、ベルギーに訪れたからには、ぜひともベルギービールの醸造所を訪れたいところ!
今回は、首都ブリュッセルにあるカンティヨン醸造所を見学しました!
カンティヨン醸造所で造られているのは、自然発酵のランビックと呼ばれるビールです!
そうです、もやしもんにも登場した、あのビールです!
早速参りましょう~!
Cantillon Brewery, Brussels, Belgium
ランビックを造るカンティヨン醸造所へ!
ブリュッセル市内を走るかわいいトラムを横目に醸造所を目指しましょう。てくてく。
おしゃれをした町工場のような外観のこちらの建物がカンティヨン醸造所です。
1900年に設立されました。
カンティヨン醸造所では、自然発酵のランビックと呼ばれるビールが造られています。
ピルスナーやエールでは、培養した醸造用の酵母を使用するのに対し、ランビックでは野生の酵母を使用します。
これにより酸味のあるワイルドな味わいが生まれます。
私はクセのあるランビックがとても好きなんですね~!
カンティヨン醸造所では、ランビックの製造過程を見学することができます。
ランビックを造っている醸造所自体が少ないので、これは大変ありがたい!
セルフで回るツアーとガイド付きツアーの二種類があります。私はセルフで回るツアーをチョイス!
見学では、かなり間近で作業を見ることができます。
観光客が眺める中、淡々と作業を進める従業員の皆さま。
自然発酵による製造過程を見学!
小麦や大麦麦芽、ホップなどを粉砕し、お湯と混ぜ合わせます。糖化(マッシング)と呼ばれる工程です。
こうして出来上がった液体は麦汁(ウォート)と呼ばれます。いわばビールになる前の液体です。
煮沸釜でホップを加えて煮沸します。…このフォルム、ええですねぇ。
天井には赤銅製の冷却プールがあります。
煮沸後の麦汁をプールに入れて外気に一晩晒すことで、空気中の野生酵母が麦汁に根付くというわけです。
空気が冷え込み野生酵母が活発に働く10月下旬から翌年4月初旬にかけて行われます。
その後、樽貯蔵室でじっくりと発酵・熟成されます。
その期間およそ3年!だいたい20%程度が目減りするといいます(ワインと違って補充はなし)。
この樽の中で眠るランビックたちが市場に出回るのはまだ何年も先なのです。
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瓶詰、二次発酵へ!
さて、3年間じっくり寝かされたランビックビールは、ろ過装置によりろ過された後、瓶詰されます。
スチームパンクの世界観に登場しそうなメカ。かっちょええですな!
樽が360度回転していました。
こうして樽の清掃が行われているようです。
面白くてずっと眺めてしまいました。
これは瓶詰めする機械…だったかな??
瓶詰されたビールはコンベヤによって貯蔵室へと運ばれます。
いよいよ市場に出荷…?? いえ、そうではありません!ここから二次発酵に移るのです。
瓶貯蔵室では、瓶内再発酵(二次発酵)が行われます。
その期間、およそ6か月から3年!!
ラベリングの工程。
樽の中で3年、瓶の中で3年、計6年を過ごしたビールたちがいよいよ市場へと出荷されます。
石の上にも三年…いや、ランビックビールはそれ以上や!!
お待ちかねの試飲タイムへ!
さてお待ちかねの試飲タイムです!!
ツアーには試飲も含まれています。ありがたいよね。
ランビックと一口に言っても複数の種類あり!
私はカンティヨン・グーズ(Gueze)がとてもおいしかったです。
酸味のある不思議な味わいが最高でした…!
電球のカバーがビール瓶でした。
さて、ホステルでの晩酌用にランビックを買って帰りましょうか~。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。
ベルギーには多くの醸造所がありますが、アクセスが難しい場所も多数。
その点、カンティヨン醸造所はブリュッセル市内に位置し、アクセス良好!
ブリュッセル南駅から徒歩5分です。
クセのあるランビックの味わいのファンになること間違いなし!!
◆住所:rue Gheude 56 1070 Brussels
◇公式Webページ ⇒ Cantillon
見学の際は、事前に営業日をご確認ください!
※水曜、日曜、祝日は原則休業です。
◆ガイド付きツアー:9.5ユーロ/人
⇒土曜のみ
◆セルフで回るツアー:7ユーロ/人
⇒月曜、火曜、木曜、金曜
◇オンライン予約 ⇒ Visites - Cantillon
なお日本語のパンフレットもあるので、セルフツアーでも十分に学びながら回ることができますよ!
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