2016年12月5日、JR北海道の留萌駅~増毛駅間が廃止されました。
廃止されたのは、留萌(るもい)駅から伸びる約16.7kmの区間です。
その終着は増毛(ましけ)駅。
今回は、廃止の数か月前に、増毛駅と増毛の町を訪れたときの様子をご紹介します。
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札幌駅から留萌駅まで、電車を乗り継ぎ、約3~4時間。
先に地図を貼っておきます。
増毛駅です。決して”ぞうもう”ではありません。”ましけ”と呼びます。
駅舎はこんな感じです。
駅の周りには、歴史を感じさせる建物たち。
左は富田屋という風情ある旅館。1933年の木造3階建てです。現在は営業しておらず。
右は観光案内所。映画「駅 STATION」のロケ地の名残で、看板は風待(かぜまち)食堂となっています。こちらも1933年の建築。
旧増毛小学校を探訪します。なんと、現存する北海道最古の木造校舎です。1936年に建てられました。
この校舎、実はつい最近の2012年まで実際に使われていました。驚き!
ちなみに、外からの見学はいつでも誰でもできます。
内部は通常は見られませんが、イベント時には公開されることもあるようです。
スローガンが掲げられています。
なんだかジーンと来きますね。
”お母さん お父さん 大大大大 大すきだ”
海へと続く道です。
ひと夏の青春感がすごい。海まで駆けたい。
國稀酒造(くにまれしゅぞう)は、日本最北の酒蔵です。
一般に公開されており、見学することができます。
施設の見学と試飲ができます。最高ですね。
さて、ここいらで腹ごしらえです。
國稀酒造の向かいにある田中商店というラーメン屋で、酒蔵ラーメンをいただきます。味噌、塩、醤油、各750円。写真は味噌。
重要文化財の旧商家丸一本間家です。
本間家は、ニシン漁や海運業、酒造業など、多岐にわたる事業を展開し、財を築き上げました。
この建物は明治時代に建てられたそうです。
明治~昭和初期にかけ、増毛ではニシン漁がたいへん栄えていました。
アメリカのゴールドラッシュさながら、多くの人たちがニシン漁での一獲千金を夢見て増毛を訪れました。
残念ながら、1950年代以降はほとんど獲れなくなってしまったようですが、今も残る当時の立派な建築物の数々が、当時の繁栄を物語ります。
さて、帰りましょう。
さようなら、在りし日の増毛駅。また来ます。
いかがでしたでしょうか。皆さんも、ぜひ歴史のある増毛の町を散歩してみてみださい。
なお、繰り返しにはなりますが、現在は電車では訪れることはできません。
札幌からのアクセスは、車か、あるいは公共交通機関の場合は、札幌からバス、もしくは留萌まで電車で行ったのちバスです。
⇒ 増毛町役場のホームページをご覧ください。
ちなみに現在、増毛駅は観光用にリニューアルされており、どなたでも見学が可能です。
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