皆さんごきげんよう。
国産ウイスキーの値段高騰が止まりませんね。
それもそのはず、多くの有名銘柄が、原酒不足で次々と終売しています。
数年前はそこらのスーパーでも気軽に買えたウイスキーが、今ではなかなか手に入らないレア物になってしまいました。いやはや、一消費者としては悲しい限りです。
さて今回は、ニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸溜所をご紹介します。
ニッカウヰスキーの原点とも言うべき場所です。
ドラマ「マッサン」でもよく知られていますね。
日本が世界に誇るニッカウヰスキーはどのようにして誕生したのでしょうか?
早速参りましょう!
ウイスキーづくりの理想郷「余市」へ!
ちょっとした城郭のような見た目をしたこちらの建物が余市蒸溜所です。
JR余市駅から歩くこと2~3分。公共交通機関でのアクセスも良し!(札幌からは一時間強)
余市は、“日本のウイスキーの父”と呼ばれる創業者・竹鶴政孝が、ウイスキーづくりの第一歩として選んだ場所です。
彼が理想とするスコットランドに似た気候風土がありました。
1934年、ニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社が設立されました。
余市蒸溜所では建造物9棟が登録有形文化財(建造物)に認定されています。
(晴天時の写真と雨天時の写真が入り混じっていますが、あまり気にしないてください。)
お洒落に積まれた樽がお出迎え。インスタ映え必至!!
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製造工程を見学!
単式蒸溜器(ポットスチル)が並ぶ蒸溜棟です。
1936年に誕生した余市蒸溜所の第1号ポットスチル(奥から3番目の小さい釜)も健在です。
余市蒸溜所では、伝統的な石炭による「石炭直火蒸溜」が行われています(現在この製法を採用しているのは世界でも余市のみ!)。
これにより、芳ばしい香りと力強い味のウイスキーが生まれるんだとか。
粉砕・糖化棟です。
粉砕された大麦麦芽が、マッシュ・タン(糖化槽)で約60℃の温水と共に攪拌され、甘い麦汁(糖化液)に変化します。
重厚感の石造りの壁が素敵ですね。まるで西洋のお城のようです。
ちょこんと飛び出た天窓もかわいいですね。
ガイドツアーと自由見学の2種類が選べます。
(新型コロナウイルス感染拡大予防のため、現在、見学の形態は異なっている場合があります。)
歴史ある素敵な建物たち
旧事務所です。
ウイスキーづくりが軌道に乗るまでの間、大日本果汁株式会社はりんごジュースを製造して凌ぎました。
旧竹鶴邸です。
かつて竹鶴政孝・リタ夫妻が住んでいました。
余市の郊外にあった住居が工場内に移築・復元されたものです。
リタハウス(旧研究室)。
現在は耐震基準の観点から内部に入ることはできません。
樽の位置がいい感じですね。インスタ映え必至!!
一号貯蔵庫です。
創立時に建てられたため、一号と呼ばれています。
適度な湿度を保つために床は土のまま。また、夏でも冷気を保つために外壁は石造りです。
「ウイスキー樽の歴史・種類・一生」
この手のパネル展示は勉強になりますよね。知識があるとお酒はさらに楽しくなりますよね~。
見学の本筋からは逸れますが、おしゃれな螺旋階段がありました。
テイスティングを楽しもう!
貯蔵庫を改造したウイスキー博物館では、ウイスキーやニッカウヰスキーについて詳しく学ぶことができます。
竹鶴政孝・リタ夫妻についての展示もあります。
有料のバーカウンター。工場限定のシングルカスクなど、魅力的なラインナップ!
(ワンショット数百円程度です!安い!!)
さてシングルモルトの余市ですが、現在はノンエイジのみの販売となっています。
(2015年8月までは、20年・15年・12年・10年が存在していました。)
記事の冒頭でも触れましたが、理由は原酒不足です。
大学時代はよく近所の西友で余市を買って飲んでいましたが、気軽に買うことはできなくなってしまいました…。
ニッカウヰスキーの歴史は、そのまま竹鶴政孝・リタ夫妻の歴史でもあります。
お二人に、乾杯!
おわりに
さて、いかがでしたか。
なお宮城県には、余市蒸溜所と双璧をなす宮城峡蒸溜所があります(仙台市青葉区)。
そちらもおすすめです!
(余市ではモルトウイスキーを、宮城峡ではモルトウイスキーとグレーンウイスキーを製造しています。また、余市では石炭直火蒸溜が行われているのに対し、宮城峡では日本で唯一のカフェ式連続式蒸溜機が使用されています。)
マッサンが人生をかけて追及した理想のウイスキーづくりの場所。
皆さんもぜひ訪れてみてください!
■住所:〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6
ニッカウヰスキー公式Webサイト ⇒ NIKKA WHISKY
(蒸留所見学への新型コロナウイルスの影響は事前にご確認ください。2021年始現在は予約した上での見学のみ受け付けています。)
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