”音楽と芸術の都”ウィーン。
ハプスブルク家の繁栄と共に発展した、世界有数の文化都市です。
華やかな貴族文化の残り香が漂う歴史ある街並み。
オーストリア(Austria)の首都ウィーン(Vienna)。
いかにも気品の高そうな響きですね。一体どんな街なのでしょうか。
早速お散歩してみましょう。
ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)は、2015年に全面開業した近代的なターミナル駅です。
ここから優雅なお散歩を始めましょう。
……と思いきや、駅を出たそこにいたのは、大音量で奇声を発しながらウロウロしているおじさんでした。
見るからに危なそうな奴なのでさっさとスルー。さすがウィーンですわ!
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やべえ奴の奇声は離れてもしばらくは聞こえていました。
気を取り直していきましょう。
2月上旬。平均気温1~2℃。真冬。
う~ん、なかなかに寒い!
立派な外観のこちらの建物は、ウィーンが世界に誇る美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)です。
ヨーロッパ三大美術館の一つと言われています。
19世紀に至るまでに、ハプスブルク家がヨーロッパ各地から収集した芸術品の数々が展示されています。
建物の中には、世界一美しいと言われるカフェもあります(別記事にて取り上げます!)。
また、同敷地には、美術館と対をなす自然史博物館(Natural History Museum Vienna)もあります。
またしても立派な建物。国会議事堂(Parliament)です。
まるでギリシャ神殿のよう。
正面には、ギリシャ神話より、知恵の女神アテナ像がウィーンの街を見下ろします。
アテナ像の右手に乗っているのは、勝利の女神ニケ。
知恵と勝利の女神をシンボルとする、それがオーストリアという国の国会議事堂です。
ウィーン市庁舎(Vienna City Hall)です。1872年から1883年にかけて建設されました。
市庁舎前広場では、年間を通じて様々なイベントが開かれており、私が訪れたときも多くの人々で賑わっていました。
ウィーン市庁舎の向かいには、ブルク劇場(Burgtheater)があります。
女帝マリア・テレジアの命により、1741年に完成しました。
現在の劇場は1888年に建てられたものですが、第二次世界大戦中に爆撃を受け、1955年に再建されました。
ドイツ語によりさまざまな演劇が上演されています。
ミヒャエル広場(Michaelerplatz)です。
左手にそびえる塔は、ウィーンで最も古い教会の一つ、ミヒャエル教会。13世紀に建設されました。
右手はミヒャエル門。
ミヒャエル門は、ホーフブルク宮殿への入り口となっています。
左右対称の、丸みを帯びた壮麗な建物……もはや門という感じではありませんね。
門を装飾する美しい彫刻。
ウィーンには街中の至る所にこうした彫刻があります。
ホーフブルク宮殿(Hofburg)です。
640年にわたり、ハプスブルク家の住まいであり、政治の中枢でした。
豪華な部屋や展示品の数々を見学することができます。一日では回りきれないほど!!
街中を歩いて行きましょう。
さすが、”気品の都”ウィーン。上品な空気が漂っているような気がしますよ。
16世紀~17世紀、オーストリアはオスマン帝国による侵攻を何度も受けていました。
ウィーンは、その脅威に対抗するため、都市の周囲を壁で囲っていました。
しかし、近代になり、自治都市が壁で自衛しなければならない時代は終わりを迎えます。
壁は撤去され、跡地には、リングシュトラーセと呼ばれる街をぐるりと囲む環状道路ができました。
そんな環状道路に囲まれたエリアが、世界遺産のウィーン歴史地区です。
近代的雰囲気の漂う一角。歴史ある建物との融合感がとても良いですね。
ウィーンの歴史は古く、古代ローマにまで遡ります。
様々な建築様式の建物が混在する街並みは、散歩のしがいがあるというものです。
他の多くのヨーロッパの都市と同じく、景観を保つため、建物の高さは制限されています。
ユダヤ人広場。ホロコーストによる被害者のための記念碑があります。
膝を立てた銅像は、Lessing-Denkmalという人物らしいのですが、勉強不足で、私存じませんでした(誰か教えてください)。
シュテファン大聖堂(St. Stephen's Cathedral, Vienna)です。
12世紀に建てられたロマネスク様式の教会が起源であり、14世紀、オーストリア公ルドルフ4世の命によってゴシック様式に建て替えられました。
聳える塔の高さは136.7m(ヨーロッパの教会で3番目の高さを誇ります!!)。
ウィーンのシンボルです。
正面から。ウィーンの格式の高さを全て詰め込んだような壮大で美しい外観です。
外部がゴシック様式であるのに対し、内部の祭壇はバロック様式となっています。
荘厳な雰囲気が漂っています。感動すること必至!
さて、ヨーロッパ有数の美しさを誇るウィーンの街並みを引き続き堪能して参りましょうか。
シュテファン大聖堂の地図です。他に紹介した場所も付近にあります。
今回の記事はここまでです!
ウィーンには他にも数え切れないほどの見所があります。
シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿、オーストリア国立図書館etc......
世界最高峰のオペラや演劇も楽しむことができます!
皆さんも、”歴史と文化の都”ウィーンを旅してはいかがでしょうか?!
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
→ 控えめに言って、この本はめちゃくちゃ面白いです。中野京子さんの本はどれもおすすめ!!
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