マレー鉄道でマレーシアからシンガポールへ向かいます!
マレーシア国内を縦断する鉄道路線がいわゆるマレー鉄道ですが、北はタイ、南はシンガポールまで延びるマレー半島を縦断する鉄道ルートを広義のマレー鉄道と呼ぶこともあります。
早速、国境を越えて参りましょう!
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クアラルンプールからウッドランズへ
今回は、マレーシア(Malaysia)の首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)から、シンガポール(Singapore)の国境の街ウッドランズ(Woodlands)を目指します!
距離的には、東京~名古屋間くらいです(そう考えると、意外に近い?)。
長距離列車であるKTMインターシティ(KTM Intercity)に乗車しましょう!
北はタイ国有鉄道に直通運転しており、南はシンガポールまで運行する国際列車です。
これがチケット
これがチケット。
”SENTRAL KUALA LUMPUR >> WOODLANDS CIQ”と書かれていますね。
出発駅は、KLセントラル(Kuala Lumpur Sentral)で、到着駅は、ウッドランズ・トレイン・チェックポイント(Woodlands Train Checkpoint)です。
WOODLANDS CIQの"CIQ"とは、"Customs, Immigration and Quarantine"の略で、税関・出入国管理・検疫を意味します。
23時00分に出発し、6時55分に到着する夜行列車です。
クラス(Class)は、1等デラックス寝台(Premier Night Deluxe)。※通称ADNFD。
運賃(FARE)は139.00MYR(マレーシア・リンギット)。※当時のレートで約4,000円。
COACHは車両番号を、PLACEは部屋番号を指しています。
(なお、2014年9月当時の情報であり、現在は少し違っています。詳細は記事の最後に。)
クラスには、1等デラックス寝台、1等寝台、2等寝台、1等座席、2等座席、3等座席とある中、今回は一番良い1等デラックス寝台をチョイスしてみました。
シャワー・トイレ・テレビ付きの2人個室です。
たまには贅沢しても良いでしょう!
とはいえ、1等デラックス寝台でも、先述のとおり約4,000円とけっこう安いんですけどね。。
専用の待合室がすごい。VIP待遇感!
KLセントラル駅に着いてチケットを見せると、ラウンジみたいなところに案内されました。
ADNFDクラス専用の待合室みたいです。めちゃくちゃ広い!!
そして他に誰もいません。貸し切り状態です。
見送りの友人がいたのですが、彼も中に入ることができました。素晴らしい。
ガラス張りになっています。
下に見えるのは、通常の待合場所です。このVIP待遇感。
マレーシアを出発! 客室はどんな感じ??
そろそろ出発時刻が近づいてきました。
スウェーデンの国旗カラーの車両に乗り込みましょう。
狭い廊下を通って客室に向かいます。
相方と二人旅でしたので、2人部屋です。
決して広くはないですが、寝台列車としては十分のクオリティ!
私物が色々写り込んでいますが、あしからず。
水洗トイレもありました。日本の新幹線の個室トイレのような感じです。
さすがADNFDクラス!!
いつ腹痛に襲われても安心ですね!!
さて、列車が出発したら、特にすることはもうありません。
個室に窓はありません。あったとしても外は真っ暗でしょう。
しっかりと睡眠をとり、明日に向けて英気を養うのみです。
おやすみなさい。
おはようございます。
明け方、朝食の提供がありました(チケット代に込み)。
チャーハン的なもの。いただきます。私はアジア飯が大好きです。
シンガポールに到着! まさかのトラブル発生!??
シンガポールに到着しました。
到着駅は、ウッドランズ・トレイン・チェックポイントです。
この駅構内で、両国の出入国審査を受けます。
しかし、ここでちょっとした事件が。
マレーシアからの出国審査を終え、シンガポールへの入国審査を受けていたときのことです。
私のパスポートをぱらぱらとめくっていた入国審査官、なぜか急に厳しい顔つきに。
マレーシアの出国スタンプを指し、「なんだこれは?!」と。
何も引っかかることなんてないはずなのですが、一体何事……?!
見ると、さっき押してもらったばかりのはずのスタンプの日付が、昨日の日付になっているではありませんか!
「お前は昨日出国したのか?! 今日まで何をしていたんだ?!」と詰問されました。
いやいや、そんなわけはありません。私はついさっきの列車で到着したばかりなんですから。
マレーシアの出国審査員が誤って昨日の日付でスタンプを押したのでしょう。
パスポートだけを見れば、私はマレーシアの出国審査後、そのエリアで一日を過ごしたようなことになっていたのです。
説明すると分かってもらえましたが(そりゃそうです)。
別の審査員も応援に駆け付けるなど、現場は一時そこそこ騒然とした感じに。
「今度からは気を付けろ」と言われましたが、何を気を付ければ!???
……皆さんも、スタンプの日付は一応確認しましょう。。
いやはや、シンガポール早々疲れましたわ。
列車の到着時刻に合わせて待機していたであろうタクシーに乗り込み、市街地へ。
(物価の高いシンガポールですが、タクシーは意外と安く、初乗り3S$~5S$(240円~400円)、1kmごとにおよそ50円です。良心的ですね!!)
日本では決して味わうことのできない”列車での国境越え”。
皆さんもぜひマレー鉄道の旅に繰り出してみてください!
(2014年9月の旅行記です。)
マレー鉄道(KTM)のWebサイト ⇒ https://www.ktmb.com.my/
※ チケットの手配もWebから可能です!
なお現在(2015年7月以降)は、シンガポール側の長距離列車の発着は、ウッドランズではなくJBセントラル(JB Sentral)という駅に代わっています。
チケットを予約する際は、”JB Sentral”で検索してください。
JBセントラルはマレーシアの国境の街ジョホール・バルに位置しています。JBセントラル到着後は、シャトル列車(Shuttle Tebrau)でシンガポールのウッドランズまで移動します。出入国審査はウッドランズで受けます(これは本記事と同じ)。
※ 例えるなら、名古屋から東京までの新幹線が、品川までしか行かなくなり、品川~東京間は在来線で行くほかなくなった、みたいな感じです(分かりづらい??)。
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◆ シンガポール発祥のカクテル”シンガポール・スリング”を飲みに行きました!
◆ アジア大陸最南端がシンガポールにあると聞き、行ってみました!