マレーシアの首都”クアラルンプール”。
以前の記事では、繁華街”ブキッ・ビンタン”を中心に散歩模様をお届けしました。
今回は、街並みを散歩しつつ、クアラルンプールの発祥に迫ります。
東南アジア有数の世界都市は、果たしてどこから始まったのでしょうか?!
早速参りましょう!
ムルデカ・スクエア周辺の歴史的建造物たち
このラグビーコートみたいな場所こそ、ムルデカ・スクエア(Merdeka Square)です。
独立広場と呼ばれ、マレーシアの歴史にとって重要な意味を持っています。
ムルデカ・スクエア周辺には、イギリス統治時代を色濃く反映する歴史的建造物が多くあります。
玉ねぎ型の屋根を持つ3つの塔が特徴的なこちらの建物は、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building,旧連邦事務局)。
イギリス統治時代の行政の中枢でした。1897年に完成。
現在は最高裁判所として使用されています。内部の見学はできません。
こちらの横縞のお洒落な建物は、国立繊維博物館(National Textile Museum,旧マレー連合州鉄道本社)。
繊維関連の展示を見ることができます(入場無料)。1905年に完成。
市立劇場(Panggung Bandaraya DBKL,旧市庁舎)。
マレーシアの歴史をミュージカル調に表現する劇”MUD Kuala Lumpur”が上演されています。
この建物ももちろん歴史があるもので、1904年に完成。
■ムルデカ・スクエアの地図です。
ここがクアラルンプール発祥の地!
クアラルンプール(Kuala Lumpur)は、マレー語で「泥(Lumpur)が合流する場所(Kuala)」を意味します。
写真の向かって左がゴンバック川、右がクラン川。この二つの川が合流するこの場所こそ、クアラルンプール発祥の地!
ここが発祥の地?!と思ってしまいますよね。言われないとマジで気が付きません。川もめちゃくちゃドブ川ですし。
しかも、川の大きさが分かりづらいせいで、どこかミニチュア感すら漂っています。
※たまたま川のほとりを歩いている人がいたので、この対比から大きさを判断してください。
合流地点には、マスジッド・ジャメ(Masjid Jamek)と呼ばれるモスクがあります。
正式名称は、スルタン・アブドゥル・サマド・ジャメ・モスク(Sultan Abdul Samad Jamek Mosque)。
1909年に建造された、クアラルンプールで最も古いモスクの一つです。
イスラム建築をモチーフにイギリス人建築家によってデザインされました。
クロックタワー(Medan Pasar Clock Tower:写真右)です。
写真撮影スポット的オーラを醸し出していました。
I Love KLのモニュメント(KL=Kuala Lumpur)。
I Love 何とかってけっこう色んな所にありますが、KLは字面といい語感といい、なかなか良いですね。
■発祥(二つの川の合流地点)です。ムルデカ広場のそばです。
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クアラルンプール最古の鉄道駅とその周辺
ムルデカ・スクエアから少し歩いたところにある、クアラルンプール駅(Kuala Lumpur railway station)は、1886年開業のクアラルンプールで最古の駅です。
現在の建物は、1910年に建設されたものです。
ムルデカ・スクエア周辺の建物と同じく、イギリスの建築様式が反映されています。
100年以上経った今でも現役です。
2001年にKLセントラル駅が開業するまでは、市内の中心駅でした。
とても美しいですね!!
付近には、マレー鉄道事務局ビル(Malayan Railway Administration Building)。
真っ白のクアラルンプール駅とは対照的な、重厚感のある茶色の建物。
正面から。記念日が近いので?大量の国旗。
内部の見学はできませんが、外観だけでも十分に楽しめます。
マスジッド・ネガラ(Masjid Negara)または国立モスク(Nasional Mosque of Malaysia)と呼ばれるモスクです。
1965年に完成したマレーシア最大級のモスクです。
敷地は13エーカーととても広く、収容可能人数はなんと15,000人!
こちら、写真を撮ってるときは、博物館か何かかな?と思っていたのですが、後から調べたところ、マレーシアのテレビ局「TV Alhijrah」の本社でした。イスラム教関連の番組を放映しているようです。
マレーシアの国立プラネタリウム(Planetarium Negara)。まるでモスクのような外観ですね。
私は内部には入りませんでしたが、どんな展示があるのか、気になるなぁ。
おまけで街中で遭遇した軍隊の写真を。
タンクがバス停に止まっていました。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。
世界有数の大都市は、二つのドブ川の合流地点から生まれたんですね。う~ん、感慨深い。
意外な発祥を辿るのは面白いですね!
ブラタモリ、クアラルンプールでロケしないかなぁ。色んな知見を得られそうだ。
ちなみに訪問当時(2014年)はまさにドブ川の様相を呈していましたが、2016年には”River of Life”という”2020年までに川の水質を回復させようというプロジェクト”が始動しました。
あれから6年。はたして浄化は完了したのでしょうか。久しぶりに訪れてみたいですなぁ。
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