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【横浜に残る名廃墟】根岸競馬場跡がすごい!

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皆さんごきげんよう

競馬アニメといえば、ウマ娘よりもマキバオーが思い浮かぶわたくしです。

日本の競馬の歴史は、1859年の横浜開港とともに始まりました。

記録に残る日本最古の競馬は、1860年に横浜の外国人居留地で行われた競馬です。

そこから競馬文化は広がりを見せ、1866年には日本初の本格的な洋式競馬場が開設されました。

その競馬場跡が、なんと今も横浜に残り続けているといいます。

気になりますねぇ。早速訪れてみましょう!

 

今も横浜に残る「根岸競馬場跡」

神奈川県横浜市にある根岸森林公園。その中にひと際異彩を放つ建物があります。

あれはなんでしょうか??

 

そのひと際異彩を放つ建物の前でバスケをする少年たちがいました。

看板の「撮影禁止区域」という文字が目に入るかもしれませんが、下の方に小さい文字で「個人で楽しむ写真・動画の撮影は自由です」的な文言が書いてあります。

 

根岸競馬場(通称)こと浜競馬場(正式名称)です。

開国から間もない1866年に開設されました。

火災による焼失や関東大震災による半壊などを受け、鉄骨鉄筋コンクリート製の新スタンドの改築が始まったのが1929年のことです。

 

現在も残るこの建物は、一等スタンド(一等馬見所)です。

二等スタンド(二等馬見所)もありましたが、1988年に老朽化のため解体されています。

 

現在の日本の競馬は、1859年の横浜開港とともに西洋からもたらされた洋式競馬がルーツとなっています。

根岸競馬場は、まさに日本における近代競馬の発展の中心でした。

 

地上7階・地下1階建地上延べ面積7,700㎡で、かなり大規模な建物でした。

一等スタンドは4,500人二等スタンドは6,000人(増築後は12,000人)の収容が可能でした。

1943年、根岸競馬場は閉場し、76年の歴史に幕を閉じました。

 

この素敵すぎる建物は誰が設計したのか?

設計者はJ・H・モーガンという人物で、1920年アメリカから来日しました。

丸ノ内ビルディング郵船ビルディングなど、日本の多くの建物の設計に携わりました。

現在は横浜外国人墓地に眠っています。

 

素敵なデザインの3基の塔

中にはエレベーターがありました。当時としては珍しかったようです。

 

気付けば左右ともに同じ感じのアングルで何枚も撮っていました。

いやぁ、見応え抜群ですねぇ。

 

シンメトリーみが良き。

 

建物内部もきっと素晴らしいのでしょうが、中に入ることはできません。

 

柵の隙間からチラリ。

 

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根岸森林公園の一コマ

ちなみにここは公園です。芝生が広がっていたり遊具があったりします。

 

日立の樹チックな樹木がありました。

幹が二つあって、親と子がお互いに寄り添っているようにも見えますね(?)

 

円形の窓ガラスが特にチャーミングなんですよね。

絶妙に蔦に覆われているのも良き良き。

 

真横から見ると塔は1基。お化け煙突と同じシステム。

 

日本に競馬文化を根付かせた根岸競馬場は、今日も横浜の街にあります。

 

おわりに

さて、いかがでしたでしょうか。

現存する一等スタンドは、2009年に経済産業省によって近代化産業遺産に認定されました。

ただその割にはわりと野ざらしの状態が続いています。

米軍の根岸住宅地区に隣接するという立地の難しさもあったのかもしれません。

文化財として保存・修復されるのか、今後の動向に注目です。

解体の情報は今のところ(2022年現在)なさそうです。

素敵な建物なので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

 

■住所:〒231-0856 神奈川県横浜市中区簑沢13−283

バス停「山元町4丁目」から徒歩約6分です。

ちなみに隣接する根岸競馬記念公苑には、馬の博物館という素敵な施設があります。

なかなか興味深い展示を行っているので、ぜひ寄ってみてください。

Webサイト ⇒ 馬の博物館

 

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