皆さんごきげんよう。
今回の舞台はイタリア(Italy/Italia)・ローマ(Rome/Roma)です。
スペイン広場(Piazza di Spagna)を目指しましょう!
映画「ローマの休日」で、オードリー・ヘプバーンがジェラートを食べるシーンでもよく知られていますね。
しかし、なぜスペイン広場と呼ばれているのでしょうか??
そこには意外な理由がありました。
そこんところの謎も含めて……
早速参りましょう!
上から眺めるスペイン広場!
早速ですが、スペイン広場(スパーニャ広場)の上からの眺めです。
ローマを代表する観光地の一つ。昔から変わらない美しい景色が広がります。
下の様子も気になりますね!
早速階段を下って……
いきたいところですが、ここで少し寄り道をしましょう。
スポンサーリンク
ポポロ広場に立ち寄ろう!
いったんスペイン広場を離れ、「ポポロ広場」という所に向かいます!
目線が屋根の高さにある道を歩いていきます。
私が進んでいるのは、ベルヴェデーレ通り(Viale del Belvedere)と呼ばれる道です。
丘の上に延びているため、眺めはこの通り絶景!
まるでドラマの主人公になったかのようだ。
街並みがちょっとボロい感じもローマっぽいですよね。
やがて「ポポロ広場(Piazza del Popolo)」が眼下に見えてきました。
「ポポロ」は「市民」の意味です。
かつてはローマの北の玄関の役割を果たす交通の要所でした。
降りてみましょう。
ポポロ門(Porta del Popolo)(内側のファサード)。
3世紀に造られました(現在の姿は16世紀に再建されたもの)。
多くの巡礼者を迎え、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロもこの門をくぐったと言います。
この対称的な二つの建物は、セットで双子教会と呼ばれ、向かって左手がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会、右手がサンタマリア・ デイ・ミラーコリ教会です。
瓜二つですが、よく見ると違う点も多いのが分かります。
ローマの街の凄いところは、文字通り至る所に歴史的建造物が転がっているところ。
しかも、そのどれもが美しく巨大で目を瞠る。
広場中央には、初代ローマ皇帝アウグストゥスがエジプトから持ち帰った高さ24mのオベリスクが、まるでロンギヌスの槍のように聳え立ちます(台座も含めると約36m)。(右の写真)
■ポポロ広場の地図です。
スペイン広場にまた戻ろう!
地面にめっちゃ変ならくがきしてあるなぁと思ったら、目線の先には「お金くれ」のプレートとともに腰掛けるおじさん。
こんなのに誰がお金を払うんだろう? 色々と謎であった。
当たり前のようにそこら中にある遺跡。
説明書きもなく何なのかよく分からないものも多し。
気になる建物が多すぎて、一つひとつの正体を確かめていたら全く進むことができない街、それがローマ!!
この白い車、手前の柱にも横の黒い車にも接触している。
みんなが好き勝手めちゃくちゃに駐車しちゃう街、それがローマ!!
賑やかなローマ!!
いい感じのチャリが停めてある街、それもローマ。
漂うニュー・シネマ・パラダイス感。あるいは冷静と情熱のあいだ感。
気分はローマの休日? でも座ったり飲食は禁止!
再びスペイン広場(スパーニャ広場)に戻ってきました!下から眺めましょう。
階段はスペイン階段(Spanish Steps)と呼ばれ、オードリー・ヘプバーンもここでジェラートを食べました。
映画さながら階段でくつろぐ大勢の人たち。
しかしこの光景はもう見られなくなってしまいました。
2019年の中頃から、スペイン階段では飲食だけでなく座ることまで禁止となったのです。
訪問当時(2015年)は飲食こそ禁止でしたが、座ることはOKでした。
歴史的建造物を守るため?年数が経過するにつれ、規制が厳しくなっていきますなぁ。世知辛ス。
ちなみに階段の完成は1725年。
名前の由来は、近くにスペイン大使館があることから。
スペインに関連した歴史的経緯があるとか、そういうのは一切ないんですね。
観光客が勝手に誤解しそうなネーミングだこと。
それにしてもみんな座りすぎ。
今は誰一人として座る者はおらず、一瞬でも座ろうものならすぐに警官らに注意をされてしまうそう。
というわけで、ジェラートどころか座ることまで禁止され、ローマの休日ごっこは完全にできなくなってしまいました。
ちなみに映画はとても面白いので見ていない方はぜひ。スペイン広場とか関係なくおすすめです。
階段の下にある、舟の噴水(バルカッチャの噴水/Fontana della Barcaccia)。
横からのアングルなので分かりづらいですが、舟の形をしています。1629年に造られました。
ちなみにローマの主要観光地ではミサンガ攻撃などに注意してください。
観光客を狙って、ミサンガを勝手に巻き付け、お金を請求する奴らがいます。
かくいう私も、スペイン階段でカメラを構えていたら、妙にフレンドリーな兄ちゃんに、無理やりミサンガを巻き付けられそうになりました。
毅然とした態度で拒否しましょう!
通りに面したテラス席で優雅なひと時を。
夕焼けのスペイン広場
マジックアワーの時間帯。オレンジ色に染まるスペイン広場。
オードリー・ヘプバーンもここで夕日を見たのでしょうか。
相変わらずの群衆。
微動だにしないファラオがいました。
周囲には誰もいませんでした。
その姿からは言いようのない寂しさが漂っていました。
■スペイン広場の地図です。ポポロ広場からは徒歩約10分です。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか。
スペインとは全く関係のないスペイン広場の様子をお届けしました。
飲食も座ることもできなくなってしまいましたが、オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックが見た景色を見に、ぜひ訪れてみてください!
(ちなみに実はポポロ広場も「ローマの休日」のタイトルバックに登場します。)
スポンサーリンク
【あわせて読みたい?? ローマだけじゃない!】
【パリでもミサンガ攻撃に注意!!】